EMC が PCIe 接続のフラッシュストレージ VFCache を発表

  1. Computerworld | EMC、「VFCache」でサーバ向けフラッシュ・ストレージ市場に進出
  2. Publickey | EMC、満を持してPCIe接続フラッシュストレージ発表。「Fusion-ioより速い」と強調

EMC が Fusion-io の ioDrive 対抗の PCIe フラッシュを発表した。

1. の記事では Fusion-io と掛け合いのようなやり取りをしているのが面白い。

どちらの記事にも写真がのっているが、どちらの写真にも VFCache の基盤上に外部給電端子が見つからない。Fusion-io の場合 ioDrive Duo は PCIe からの給電の補助として 12V の外部電源を接続できるようになっている。VFCache は消費電力が減っているのかもしれない。

また写真からは VFCache はスーパーキャパシタ的な部品が見つからない。基盤上に大容量 DRAM を載せている場合電源異常時にフラッシュに書き戻すまでに一定の時間がかかるはずだが、小容量のキャパシタでそれが賄えるとする VFCache への書き込みはライトスルーでフラッシュへ書き込んでしまうのかしらん?

価格は未発表だが、EMC は VFCache を ioDrive よりも「少し」安い価格で販売するようだ。戦略的な価格で参入していっきに市場を制圧するというのではないようだ。しばらくはこの市場を様子見なのかもしんない。

P.S.

YouTube に VFCache の紹介動画がアップロードされているが、これを見る限り write-through cache のようだ。

ムービーの最後のページに詳細ページへのリンクがあった。

P.P.S.

資料を読む限り VFCache 自身は Direct Attached Storage(DAS) としては機能しないように読める。プライマリーなデータはあくまでもバックステージのストレージ(SAN や NAS)において、VFCache 自身は write-through cache としてはたらくような。だとすると電源異常でサーバが停止するような場合でも VFCache のオンメモリデータをフラッシュに書き戻す手間は要らんわな。

P.P.P.S.

設定によって VFCache の一部を DAS として使う機能があるようだ。