南水北調の勾配 (南水北調・概要)

中国は揚子江の水を北部の天津・北京方面へ送る運河の建設を進めている。日本人として揚子江の水源から「流す」ように、送り込むものだと思いがちだが、どうもそうではないらしい。

3本のルートが計画されている。

  • すでに着工した中央線の勾配は黄河以南 1/25,000で、黄河以北1/30,000〜1/15,000
  • 東線の取水口は黄河より40m ほど低く多段のポンプで水を汲み上げる。黄河以北は自然流下法で流す。
  • 西線では逆水位差が 450m ほどありパイプラインであげる。

中央線ですらメコン川クラスの勾配の緩さだ。他人事ながらこれで本当に水が流れるのかと疑いたくなる。


主要河川の勾配