古代文明の謎はどこまで解けたか

これも Amazon.co.jp で購入

古代文明の謎はどこまで解けたか〈1〉失われた世界と驚異の建築物・篇 (Skeptic library (07)) 古代文明の謎はどこまで解けたか (2) 地上絵と伝説に隠された歴史・篇 古代文明の謎はどこまで解けたか (3) 捏造された歴史とオカルト考古学・篇 Skeptic library (09)

擬似科学を批判したスケプティックサイエンス本は多いが、本書はエーリッヒ・フォン・デーニケンやグラハム・ハンコックに代表されるカルト考古学や、ツタンカーメンの呪いのようなオカルト考古学にメスを入れたスケプティック考古学本。

著者らは荒唐無稽な珍説には鋭い批判を加えるものの、単純な懐疑派というわけではなく、旧約聖書の「ヨシュアの長い日」や東方三博士を導いたベツレヘムの星に新しい仮説を提供してその現実性を検討したりしている。

原書は1冊だが翻訳版は3分冊になっている。章立と扱われているトピックを列挙する。

I 失われた世界と驚異の建築物・編

II 地上絵と伝説に隠された歴史・編

III 捏造された歴史とオカルト考古学

著者らは二人ともイギリスで学位を取り一人はイギリス在住中ということもあり、イギリス関連のトピックがやや多い。