カナダの京都議定書からの離脱とオイルサンド採掘

南アフリカ・ダーバンで開催された国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)の中でカナダが京都議定書からの離脱を宣言した。

京都議定書の合意にもとづき、カナダは2012年までに二酸化炭素(CO2)排出量を1990年レベルから6%削減する義務を負っていたが、実際には排出量は急増している。京都議定書から離脱すれば、目標を達成できなかった場合に最大で140億カナダドル(約1兆600億円)の罰金を支払う義務がなくなる。

カナダは昨年の段階で目標達成は絶望的で、-6% 目標に対して +29.8% になってしまった。排出権の購入で埋め合わせるということも諦めたようだ。

カナダで二酸化炭素の排出量が増えたのはオイルサンドの採掘が大きな原因になっているそうだ。サウジアラビアの油田のように地表近くに溜まっているわけではなく、掘り出し・精製に伴う二酸化炭素排出が大きい。