東京証券取引所の IA-64 サーバを増強

東京証券取引所が、株式取引システムの増強を検討していることが15日わかった。来年5月をめどに、受け付け可能な注文数を最大1.7倍、処理速度も2倍程度にする。能力に余裕を持たせることでシステムの安定性を高める狙いだ。

現行システムは2010年1月に稼働。1日に受け付け可能な注文数は約4700万件で、過去のピークの約4倍で設計していた。しかし、東日本大震災後に株価が乱高下した影響で、3月16日には注文数が2200万件に達した。まだ余裕はあるが、万一に備えて能力を高めることにした。

処理速度は、現行、投資家の注文を受け付けてから受け付け通知を出すまでの時間が平均2ミリ秒(1000分の2秒)。これを1ミリ秒を目標に高速化する。投資額は数億円程度の見込みだ。

2011年5月15日21時57分

東京証券取引所の株式取引システム arrowhead は、富士通が受注し Itanium サーバの PRIMEQUEST 上で開発している。これは 90xx 番台(Montecito)か 91xx 番台(Montvale) の dual-core Itanium で動作しているはず。

PRIMEQUEST は 93xx 番台(Tukwila) の quad-core Itanium はサポートせず、後継は Xeon チップに行ってしまった。

さて東京証券取引所の増強はどのようにやるのだろうか?