SPEC がデータセンター型仮想マシンサーバの性能評価用ベンチマーク SPECvirt_sc2010 をリリース

The Standard Performance Evaluation Corporation (SPEC) が仮想マシンシステムの性能を計測する SPECvirt_sc2010 をリリースした。

テストは仮想マシン上で以下のワークロードを走らせて、VM の数を変えた場合のスケーラビリティと、スループットのピークを測定する。

  • Web サーバとバックエンドサーバの VM。ここに SPECweb2005 相当のワークロードをかける。
  • IMAP サーバーの VM。ここに SPECimap 相当のワークロードをかける。
  • アプリケーション(J2EE)サーバーとデータベースサーバの VMJ2EE サーバーはデータベースに接続し、SPECjAppServer2004 のワークロードをかける。
  • 100% の負荷のかかったアイドルサーバの VM。ここに ping を打って応答性を調べる。

このベンチマークはバイナリで提供されるわけではなく、手持ちの環境に合わせてソースコードコンパイルなどをして環境を作りこむことになる。必要な software requirements は以下になる。

  • IMAP server software that is IMAP4 rev 1 compliant
  • J2EE compliant application server software (version 5 or later)
  • DBMS server software that meets ACID (Atomicity, Consistency, Isolation, and Durability) requirements
  • Web server Software (such as IIS, Apache, Zeus, Sun One that can support PHP and HTTP 1.1)
  • C compiler (for compiling BeSim)
  • A supported version of PHP 5.x

SPECvirt_sc2010 は仮想マシンの性能測定ベンチマークの主流となることができるであろうか?