動物に愛はあるか

動物に愛はあるか〈1〉死を悼むゾウ、盲目の仲間を導くネズミ (ハヤカワ文庫NF―ライフ・イズ・ワンダフル・シリーズ)

動物に愛はあるか〈2〉ツバメの救急移送、七面鳥の安楽死 (ハヤカワ文庫NF―ライフ・イズ・ワンダフル・シリーズ)

人間が動物を見るときに、感情を投射して見がち。
亡くなった主人を待ち続ける忠犬や仲間を埋葬するゾウには、人間が持つの同様のココロがあるように思える。動物たちの行動は本能に基づいた機械的なものなのか、それとも本能によらない利他行動はあるのだろうか？
本書は動物の高次行動をこれまでに観察された様々なの例を引いて解説して行く。ただナチュラリストによる確かな観察例は少なく、新聞記事や人伝の話など曖昧な例が多いのが玉に瑕か？「動物に愛があるか？」は著者も判断を保留している。