Linux が VMware の提唱する仮想マシンインターフェイスを採用するかも

VMware は hypervisor 層とゲスト OS 間のインターフェイスの設計を行っているようだ。Linuxカーネル側にそのインターフェイスを取り込むと宣言している。

こういうインターフェイスが必要になる背景には、ゲスト OS に修正を必要とする paravirtualization で行くのか、無修正で動作する full virtualization で行くのかという問題があると思われる。当初、Intel の VT-x/i や AMD の Pacifica のようなプロセッサ側の仮想化機能によって、full virtualization を行った場合でも実機と同程度の性能が出ると予想されていた。パーソナルユースではだいたい本当なのだろうが、複数の OS を同時に動かして集約化をしたいといったサーバーユースだと、仮想化機能があっても paravirtualization で動かし続けたほうが性能面で特だということが見えてきたからだと思う。

風の噂では Microsoft も同様の仮想マシンインターフェイスを提案しようとしていると聞く。この所 Microsoft は Virtual Server 2005 R2 を無償公開するなど仮想化市場に熱心に取り組んでいるが、全体としては出遅れているようだ。個人的には Microsoft は paravirtualization 用の修正を入れた Windows をもうそろそろリリースしてくると予想しているのだが、それが Virutal Server 上でしか動かないのか、VMware Server/Xen 上でも動くのかが気になるところ。