BSE の起源はインドのガンジス川 (本論文、日経BP)

BSE 起源について、ほんまかいなぁと疑いたくなるような話が。


牛海綿状脳症(BSE) の起源は謎だ。ヒツジのスクレイピーやウシに散発性に起きた伝染性海綿状脳症(TSE)が候補と考えられているが、それを支持する確実な証拠はまだない。英国Kent大学のAlan CF Colchester氏らは、英国が輸入した動物組織からなる肥料・飼料の原料を介して、ヒトTSEがウシに感染したという新説をLancet誌2005年9月3日号に報告した。

(中略)

インドやパキスタンの農民たちは、川などから骨や死体を集めて売ることで副収入を得てきた。その中には、かなりの量のヒトの遺体も含まれていた。ヒンドゥー教徒は遺体を川に流す習慣がある。実際に、インドの肥料・飼料原料の中に遺体が存在したとの報告もある。それらは少なくとも1950年代から輸出されていた。実際に、船の積み荷から見つかったこともある。

インドにおけるCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病:Creutzfeldt-Jakob disease)の発症率についてはほとんど情報がない。最初の症例は1965年に見つかった。1968〜1997年に報告された症例数は69例だが、途上国では診断が難しく、未報告症例も多いはずだ。先進国のデータを基に推測すると、インドでは年間150人程度がCJDを発症する。国民の約8割がヒンドゥー教徒であるため、CJDの疑いのある遺体が年間約120体ほど川に流されることになる。それらの一部が英国に運ばれ、加工されずに飼料になった可能性は十分に考えられる。

(後略)

まるでこれではガンジス川を流れている死体を使って肥料・飼料を作っていると読めるのだが...