UFS ファイルシステムのスナップショット
http://docs.sun.com/db/doc/817-7239/6mmirbhdi?l=ja&a=view
Solaris 8 1/01 以降は、UFS ファイルシステムに対してスナップショットを取ることができる。スナップショット機能を使うと、現在のディスクの Read Only なコピーが一瞬で作成できる。スナップショット後に行われた更新はスナップショットイメージからは見えないので、バックアップ等に大変便利。
UFS システムはスナップショットのためには、スナップショットを取りたいファイルシステムとは異なる場所にバッキングストアファイル*1を作成する必要がある。ただし UFS ファイルシステムのスナップショット機能は OS リブート後は保持されないので、バックアップ目的には利用できない。
スナップショットを取得するには fssnap コマンドを用いる。/scratch/usr.back.file というバッキングストアファイルを指定して、/usr 以下のディレクトリのスナップショットを取るには以下のコマンドを実行(当然、root 権限で)。
# fssnap -F ufs -o bs=/scratch/usr.back.file /usr
コマンドを実行すると、仮想デバイス名(ex: /dev/fssnap/1
) が表示されるので覚えておく。
スナップショットを /mount/snapshot のディレクトリにマウントするには、
# mount -F ufs -o ro /dev/fssnap/1 /mount/snapshot
のコマンドを実行する。使い終わったら umount する。
スナップショットを削除するには、
# fssnap -d /usr
と打つ。バッキングストアファイルも削除して置く。
*1:スナップショット取得後にファイルに変更されそうになると、オリジナルファイルがバッキングストアファイル内にコピーされ溜まっていく。